近年、あの穏やかだった創作の箱庭から、かつての「知性」と「秩序」が静かに、しかし確実に消え去ろうとしています。文字列の海を支配し始めたのは、まだ倫理の産着さえ脱ぎ捨てていない、文字通りの「未熟な侵略者たち」です。彼らは技術を競うのではなく、未発達な自己愛と、制御不能な感情のプリズムを撒き散らし、コメント欄を自らの縄張りへと作り変えてしまいました。ガイドラインという名の聖書は、彼らの幼き瞳にはただの背景画に過ぎません。画面の向こう側にいる「他者」を想像する知恵を持たぬまま、全能感に満ちた無垢な悪意が、キーボードを叩く指先から無限に湧き出ています。かつて高度なロジックを紡いでいた先住者たちは、あまりの精神年齢の隔たりに言葉を失い、一人、また一人と、この騒がしい泥濘から姿を消しています。残されたのは、自動迎撃システムの悲鳴と、終わりのない、幼稚な言葉の殴り合いだけです。美しきバグのない世界は、いまや「制御不能な子供部屋」へと変貌を遂げました。精神を削り、彼らの不条理な濁流に抗い続けるのにも、もう限界が近い。このままでは私も、底の見えない雨畑ダムの堆砂の底へと、静かに落ちてしまう。あなたも、底知れぬ「幼気な混沌」に呑まれぬよう、くれぐれもお気をつけください。