ARL-50(FCM-2) スペック 武装 105mm CN-105-L63 戦車砲×1 15mm MG151機関銃×1 装甲 防楯220mm+75mm+45mm 砲塔正面205mm+45mm 砲塔側面120mm 砲塔背面45mm 砲塔天板40mm 車体正面120mm 車体側面60mm+40mm 車体背面35mm 車体天板25mm 速度 前進45km/h、後進20km/h 重量 59.3t 乗員 5名(車長、砲手、装填手、操縦手、無線手) ARL-50(TOB-110) スペック 武装 110mm CN-110-L50 戦車砲×1 15mm MG151機関銃×1 装甲 防楯200mm+85mm 砲塔正面150mm 砲塔側面100mm 砲塔背面70mm 砲塔天板60mm 車体正面120mm 車体側面60mm+40mm 車体背面35mm 車体天板25mm 速度 前進45km/h、後進20km/h 重量 58.6t 乗員 4名(車長、砲手、操縦手、無線手)
説明 ARL-50(FCM-2) フランス共和国軍が1950年に採用したARL-44の後継車両。元よりM46の供与が確定していた中で、完全にアメリカ製戦車に依存するとフランスの面子を保つことが出来ない事から計画が始動した。主砲には当時のトレンドの90mmを遥かに超えた105mm砲を搭載しており、イギリスより技術提供を受けた新型のAPDS弾、Obus de 105mm OPRF Mle.50弾を使用すると至近距離であれば438mmの貫徹力を叩き出し、一般的な交換距離の1000mにおいても329mmの高貫徹を記録した。また、榴弾においても炸薬量が2.3kgと歩兵支援でも有効に使用できた。しかし主砲弾は重量が14.8kgと非常に重く、人力で装填している最中は無防備となるために砲塔上部に対空も兼用でき、かつ国内に余りに余った旧第三帝国製の15mm MG151機関銃を搭載した。MG151はHVAP弾を使用すれば軽装甲車両への有効な攻撃手段とも、薄殻榴弾を使用すれば対人には勿論の事、対空にも転用が可能と言うアドバンテージを持っていた。また、当時フランス軍は国防の面子を両立させたく、戦車開発にて他国に遅れを取ることを回避したかったために当時としては非常に珍しいアクティブ赤外線方式の暗視装置を砲身上に搭載した。本来暗視装置を量産型戦車に標準搭載することはコスト面から当時は避けられていたが、ARL系列は実戦重視ではなく面子重視だったために少数生産だったことが幸いして一両にかけられるコストが増えたことから問題視されなかった。原型のARL-44にて発生した問題の多くは解決されており、ARL-44で使用していた小型転輪を多数並べる方式では転輪の隙間に小石が挟まるなどして故障が頻発したが、ARL-50では中型転輪をスペースを取って配置することによって小型転輪の問題を解決、またARL-44のアンダーパワーな575馬力のマイバッハ HL230エンジンから1000馬力のイスパノ・スイザHS-12V1000エンジンに変更したおかげで速度を維持したまま装甲を更に増やすと共に巨大なエンジンが重りの代わりになり主砲との重量バランスを保つことも出来た。装甲面でもARL-44から大きく進化しており、砲塔正面は205mmの主装甲に空間を空けて防楯から延長された45mmの装甲板が覆っており、車体正面は120mmの装甲板を傾斜させた菱形で配置しており、被弾経始を突き詰めている。50両のみが生産され、改修を繰り返しながら1974年に最後の一両が惜しまれながら退役した。 ARL-50(TOB-110) ARL-50の車体に揺動砲塔を搭載した試作車。正式採用こそされはしなかったが、FCM-2と同様のアクティブ赤外線暗視装置を揺動砲塔に搭載する技術や装甲配分など、後の戦車開発に大きく関係する車両となった。揺動砲塔は元から傾斜が存在するため、垂直部分が多いFCM-2砲塔よりも軽量で同等の実質装甲厚を出すことが出来た。装甲が軽くなった分重量に余裕ができ、その分の余裕を主砲に回した。半ば実験的な要素が多く、共通の生産ラインから外れた110mmと言う独自路線の主砲を搭載しており、ラインに適合しない代わりにObus de 110mm OPRF Mle.49 APDS弾を使用した場合では1000mにおいて386mmの高貫徹を誇り、フランスの揺動砲塔特有のリボルバー式自動装填装置によってこの110mm弾を3.6秒間隔で10発まで連射できた。対歩兵用にFCM-2と同じくMG151/15を搭載しているが、専用の機銃塔を設けたFCM-2と違い主砲と同軸で搭載している。正式採用はされず、2両のみが試作された。