side:真琳 時刻は6時45分。 ...来るかな、あのパーカーちゃん。俺から見たあの娘の眼は少なくとも”本気”の眼をしていたけど、この世界だ。何が起こるか分からない。...権能、使うか。 「...静瀬、後片付けとか頼んだわ。」 「...はい、学園長。」 静瀬の許可は取った。始めようかな。 「権能”I can be my aspiration”。」 I can be my aspiration、私の権能だ。この英語の意味は ”私は私の希望になれる”。言葉通り、自分が希望としている相手の能力や要素を引き継ぐ、という物だ。私の背は伸び、手には星のステッキが現れる。 「いってくるな〜wぁ別にあの娘が心配だからじゃ...!」 「分かってますからさっさと行って下さい。」 一蹴された。冷たすぎないかアイツ。液体窒素並だな(( ___予想通り、あの時のパーカー少女は絡まれていた。 「嫌...っ!止めて下さい!!」 「良いじゃん姉ちゃん、こんな所じゃ危ないよ〜w」 ...うっわクソみてぇなナンパ野郎じゃん。まぁクズには何しても許されるか。 「...ハァ、汚ぇな、カエルにでもなれよ。」 杖を一振すると、光が出てその男は小さな蛙になった。 「...コレでおっけー...かな。」 あの時のパーカーちゃんは情報過多で倒れていた。 そして私は静瀬の元に運ぶ...途中で彼女は起きた。 「え..っと学園長先生...ですか?」 「せやで〜...w今は権能で背ぇ伸びとるけどな〜w」 「あの、下ろして貰えます?歩けるんですが。」 ...運びやすいからお姫様抱っこしたら顔を真っ赤にして注意された。解せぬ。恩を仇で返しすぎでしょ。 「嫌やで、こっちの方が速い。」 「...分かりましたよ」 諦めたらしい。私は走って静瀬の元に運ぶ。学校が始まる、急がなくては。 メモクレに続く
side:花憐 最終的に私がお姫様抱っこされて戻ってくると 「なんっで貴方は生徒を姫抱きして居るんですか!?」 ...静瀬さんの怒号(というかツッコミ)が響く。 「いやぁ〜...w斯々然々で...」 彼女は冷や汗だらっだらで事情を説明していた。 ちょっとイタズラしてやろ。 「...大丈夫です静瀬さん、一線は越えませんでした!」 「...学園長???」 おっと怖い。 「...すみません静瀬さん、語弊がありますねwwナンパ男から助けて貰っちゃって...w」 「なるほど、腰でも抜かしたんですか。」 「...お恥ずかしながら......w」 ...あまりイタズラしないでおこう、冷や汗だらっだらで言い訳をする姿は不憫だった。 「じゃ、学校に行こか!出発進行〜!」 刹那、彼女は私の手を引いて走り出した。 数分後、きれいな桜並木の間にある薄墨色の石畳と銀色の校門、大きな白い校舎の前には天使を模した像の付いた噴水。豪邸かな...?普段過ごしているチザクラという世界とは何もかもが違う、別世界のように感じた。 「ハァ...綺麗...っ!!」 思わずため息も出てしまった。 「せやろ?当校自慢の絶景やで!」 学園長先生も自慢げだった。 「あ、せや、」 「...どうしました??」 真剣な面持ちで話を振ってくる。 「...そういえば、コレから、高等部主任の先生にバトンタッチするから、俺とはココでお別れになっちゃう...」 「えっ...」 正直学園長先生とが良かった。話しやすいし。 「まぁでも、暇だし案内でもしちゃおかな...なんちてw」 「...えぇ..滅茶苦茶じゃないですか...」 この先生、破天荒すぎない...?大丈夫なのか...? 「まぁ良いんよ!ココでは俺がルールなんやしっ!真琳ちゃんルール発動しちゃうぞ☆」 ...滅茶苦茶だ。けど、この破天荒さが人を惹きつける、そんな気がした。 「じゃあ、行こか。中高一貫:桜皇学園の”高等部2−A”。キミが今日から過ごす、憩いの世界へ。」 __そこに宿った微笑は、いつもの明るく太陽のような笑顔とは違った、人を導く力のある眼をしていた。 ーーーーーーーーーーーーーー オマケ 裏話的なの ・花憐ちゃんのパーカーは彼女の権能において重要。実はヘッドフォンも姉の形見らしいので触られると怒る。 ・学園長時空の真琳さんは低身長だが一応成人済ではあるし、弱いけどお酒は飲める(絡み酒)。 ・静瀬さんの下の名前は和友(ワトモ)さんで、趣味はチェスとポーカーという凄い大人っぽいが、紅茶や珈琲は実は飲めない。 ーーーーーーーーーーーーーー あとがき 初めての真琳さん視点ですね!ちなみに一人称が”俺”なのに、彼女視点の部分で一人称が”私”なのは決してミスではございません!ご安心下さいww また、静瀬(下の名前:和友さん)さんのビジュを中に入れました!燕尾服メロ男描くの楽しかったですw 人が集まったらまた出しますけど、まだOCだけっすね。強いて言うなら主任キャラはコラボで出してくれる人が居たら助かる感じですw この次の話で多分自己紹介+コラボキャラ出すかな?と想定してます!