引退を決断した今の心境 楽しかったです。とても楽しかった25年間でした。 決断した時期と経緯 これまで勝利を積み重ねることができた中で、勝てなかったらやめるしかないといつも思ってました。 先日の今シーズンにも初めての神宮球場での登板の時に、投げ終わって自分の中でいろいろ考えました。 家族で相談して、登板した当日に決断しました。 一番初めに引退を伝えたのは 家族です。家族が25年間支えてくれて、1番の応援団でした。僕の気持ちを考えてくれて、家族みんなで奮闘して納得できました。両親にも電話で報告して、「お疲れさま。ありがとう」という言葉をもらいました。 通算188勝の中で思い出に残っている試合 やっぱり1番最後の188勝目が一番嬉しいです。 200勝という数字について プロ入りして初登板で勝利することができて、1つ1つ積み重ねていくうちに50勝や100勝という大きな節目を迎えることができました。当時200勝は漠然とした思いでしたが、長く現役を続けた中で、大きな目標となりました。188勝で終わりましたが、200勝という目標があったから188勝まで築き上げることができたので、誇りに思っています。 スワローズで1番嬉しかったこと 子どもの頃からの夢だったプロ野球の門を開いてくれたことに感謝しています。スワローズファミリーの一員として25年間同じユニホームを着て神宮球場に立てたことが誇りで、本当に幸せな野球人生だったと思います。ヤクルトで良かったです。 46歳までプレーを続けることができた要因 身体はプロ野球選手としては小柄でしたが、僕はこの身体しか知りませんし、大きい身体の選手に負けたくないという思いがありました。野球が上手くなりたい、野球が大好きというものがあって、いろいろなものに興味を持ちつつ、試行錯誤できたことが長くできた要因の1つかなと思っています。そして、負けず嫌いなところですね。 自分を褒めるとしたら 188勝をチームのみんなと積み上げてきましたが、敗戦数も多かったです。悔しい思いもありますが、それだけマウンドを託していただいたということなので、194敗という数字も誇らしく思っています。 苦しい時期を乗り越えた原動力 大好きな野球ができている幸せ、ありがたみを感じていました。困った時も家族やファンの声援があり、チームや関係者の皆さんが手を差し伸べてくれました。本当に感謝を申し上げたいと思っています。ありがとうございました。 先輩方から教わったこと プロ1年目のキャンプで、古田さんから「怪我をするな。怪我をすると大好きな野球ができなくなる。そして、みんなから愛されるような選手になりなさい」を言っていただき、すごく記憶に残っています。 最初に感謝を伝えたい人 伝えたい方はたくさんいますが、やっぱり家族ですね。 後輩と過ごした期間 今シーズンはファームが長く、若い選手と一緒にやってきました。ライバルでもあるので若い選手の活躍は嬉しい反面、悔しい気持ちもありましたが、最近は若い選手の頑張りが本当に嬉しく感じるようになりました。暑い戸田で一緒に練習して自分も成長できましたし、毎日楽しかったです。 自分がヤクルトに残したもの 自分というものを知って、自分がチームでどのようなピースになれるのかアンテナを張りながら挑戦していくことを先輩方から教わってきました。それは受け継ぐことができたかなと思っています。 後輩に大切にしてほしいこと 自分自身はキャッチボールを大事にしてきました。基本を毎日大切にして積み重ねたことで今があると思います。キャッチボールの大事さは少なからず伝えられたかなと思います。身体のケアについても痛みなどは自分自身でしかわからないことですが、プロ野球選手としてやらなくてはいけない時と無理をしてはいけない時があると思います。敏感なところと鈍感なところをうまく持ち合わせていくことで、大好きな野球人生を歩んでいってほしいと思います。 誇りに感じていること 入団会見で何も考えずに言った「小さな大投手になりたい」という思いが根底にありました。大投手になれたかはわかりませんが、自分がエースなのだという気持ちでマウンドに上がれたと思います。 体が小さい野球少年に向けて 自分で限界を作らず、あきらめないこと。僕自身もあきらめが悪い男で25年間やってきました。大好きな野球を必死にやっていれば、きっと良いことがあるので、あきらめずに続けていってほしいと思います。 悔いは 悔いはありません。本当にめちゃくちゃ楽しい野球人生でした。本当に幸せでした。 石川雅規投手 ファンの皆さまへメッセージ 皆さま、本当に25年間どうもありがとうございました。どんな時も温かいご声援をいただき、しんどい時やつらい時、なかなか上手くいかない時も背中を押してくれる大きな力になりました。神宮球場はもちろん、全国の皆さまのご声援が本当に励みになりました。25年間が一瞬のように感じますが、スワローズファンの皆さまがいてくださったからこそ、今この場にいることができています。温かいご声援をいただき、愛してくださって本当にありがとうございました。
参考 ヤクルトスワローズ公式サイト 2026年10月6日参照