◤◤ ◥▼◤ ◥◥ ▶︎ ARCHIVIUM ◀︎ ◣◣ ◢▲◣ ◢◢ #2 鱗蜥蜴 街道に出て数分、私たちは途中で砂丘に出たりもしながら、10ハバレ半ほど歩いた。あたり一面砂以外何もない。こんなことなら砂よけを買っておくんだった。 「そろそろ見えてきてもいい頃合いなんだけどな、?」 「そうね、そろそろ見えてきてもいいんはずなんだけれどもね。」 「じゃあ、ちょっと空飛んで見てみるね。」 「気をつけなさいよ!」 「子供じゃないんだから!」 サナは魔法で箒を取り出してから勢いよくまたがり、両足で地を蹴って飛び立った。 「んー!やっぱり空は飛んでて気持ちがいいなあー。さてさて、鱗蜥蜴が住んでいるという岩はどれかな?」 ありゃ、意外と見つからない。ちょっと長く飛ぶことになるかもね。 「ノルミアー!ちょっと向こうの方まで見に行ってくるねー!」 「分かったわー。じゃあ、7刻までには戻ってらっしゃいね。今が5刻過ぎだから2刻くらいだからね!」 「りょうかーい!」 「街が西の方だから、東に進めば見えるはずなんだよね。方位陣<<ウェグワイザ>>展開。」 羅針盤魔法陣を展開する魔法、ノルミアが普段使っていたものだ。日記帳にやり方が書いてあった、ノルミアは一人でいた時のことを教えてくれないけど、日記帳があんな無防備に置いてあったらね、みちゃうよね。 「東は、こっちか。よいせっと、望遠鏡はどこだったかなー?最近使わなかったからカバンの奥の方かな。」 遠くが見える魔法はあるけど、これは普通に魔力消費が誤差に入らないレベルだから、望遠鏡を使う方が効率的なのだ。レンズの倍率とか曲率を変えるのには魔法を使うんだけどね。 「あったあった。あっ、レンズが汚れちまってるじゃないの。まあ、ともかく探してみよう。」 洗浄魔法が入ってる魔導書は宿に置いてきたからなぁ。帰ったら洗おう。 飛んでいきながら方位陣を展開しながら何やら独り言を呟いてるサナを見送りつつ、 「...方位陣?私あの子に教えたかしら。日記でも読まれたかな。」 インソムニスは、寝ないだけでなく記憶力もいいので、本当は日記など必要ないのだが、趣味である。他にインソムニスに日記をつける習慣がある奴はいないだろう。 「じゃあ、私は何をしてようかしらね。ちょうどいい岩があるじゃない。とりあえず座っとこうかな。」 砂丘の暖かい日差しが、本来寝るのにちょうどいいのだろうが寝れないので、本をカバンから取り出して読むことにした。 「見つからない、本当に見つからない。そもそも大きさどれくらいって言ってたっけ。てっきり馬鹿でかい岩だと思ってたけど本当はただの岩なのかな。ていうかもう6刻じゃん。そろそろ帰り始めるか。」 「2章終わり、と。それにしてもこの作者下手くそね。私でももうちょっといいの書けるわ。こんなのになんでどうか4枚も払ったのかしら。」 そういえば、足が宙を浮いている気がするが、気のせいだろう。私の身長が低いからじゃないはず。 「そろそろノルミアがいたあたりの場所かな。」 帰り始めてから半刻ほどたち、方位陣もいらない距離になった。 「ぁった、あった! 岩だ! 岩だ!! 見つけたよ! それにしても本当に大きいなぁ。1ガブァクァークくらいあるんじゃないかな。なんでさっき見つけられなかったんだろう。」 ウキウキとした仕草が隠せない。他の人が見たら今すごい目が輝いてるんだろうな。 「、何これ。さっき岩に座って、本を読み始めて、3ハルバニューレくらい経って、今巨岩の上と。え。」 絶望しかない。降りれない。私飛行魔法使えないのに。 「ついに見つけたぞー!!! 岩だー!!」 3ハバレくらい喜び続けてる。だってここまで1ルバニューレ半探しても見つからなかったんだもん。あれ、なんか声が聞こえたな。チラリと岩の方を見ると、もしかしててっぺんに人がいる? 「ついに見つけたぞー!!! 岩だー!!」 「サナ!!? いるの!? 助けて!!! 降りれない!!!」 ありったけの声を振り絞って叫んだが、聞こえてなさそうだ。 めいいっぱい腕を振りながら声を張り上げた。 「サナー! ここよー! おーい! ここだってばー!!」 やっぱり、人だ。何度目を擦っても、人がいる。なんかめっちゃ手を振ってる。声は聞こえないけど、とりあえず手、振り返しておこう。 「こんにちは〜。」 「あいつなんで手だけ振り返してくんのよ!! 助けてくれって言ってるじゃない!! 私本当に高いところ無理なんだから!!」 チラリと下を見る。 「ひっ、すごい高さ... ここから落ちちゃったら、、いや! 私は何も見ていない何も見ていない見てない見てないそうノルミアあなたは何も見てないのよいいわね?よし、何も見てない。」 サナー、早く助けてー。
小説群 ARCHIVUM 分類 Ca 作者 はる 話数 #2 次話→ 前話→ https://scratch.mit.edu/projects/1386980514/ 投稿用スタジオ↓ あとがき 高所恐怖症のノルミアさん。全く気づかないサナちゃん。誰かノルミアさんを助けてあげて。 ちなみにS.A.C.版の攻殻機動隊の最初の方のタチコマな日々で、なんか一機だけ上の方に持ってかれる、的なのがあったな。