「戦うなら、ここはダメだ」 低く呟く。 ここで始めれば、対策委員会の部室どころか、アビドスの街まで巻き込むことになる。 オレは指先を僅かに動かした。 次の瞬間、視界が一瞬だけ歪む。 シュンッ。 オレとプレイヤーの姿は、部室から忽然と消えた。 乾いた風が吹き抜ける、アビドス砂漠。 足元から砂が舞い上がり、視界を一瞬だけ覆い尽くす。 「……っ」 前方では、プレイヤーが片手を顔の前へ翳していた。 飛んでくる砂埃を防ぐように目元を覆いながら、周囲を見渡している。 そんな姿を横目に、オレは一歩前へ出た。 砂を踏みしめる音だけが、妙に大きく響く。 「……ここなら、誰にも迷惑はかからねぇ」 振り返る。 青白い光が、眼窩の奥で静かに灯った。 「互いにとって最悪な時間を過ごそうぜ、」 一拍。 口元を吊り上げる。 「……クソガキ。」 砂漠を吹き抜ける風が、二人の間を駆け抜けていった。
NGシーン ------------------------------------------------------------------------- サ「……戦うなら、ここはダメだ」 低く呟く。 ここで始めれば、対策委員会の部室どころか、アビドスの街まで巻き込むことになる。 オレは指先を僅かに動かした。 次の瞬間、視界が一瞬だけ歪む。 シュンッ。 オレと“プレイヤー”の姿は、部室から忽然と消えた。 乾いた風が吹き抜ける、アビドス砂漠。 足元から砂が舞い上がり、視界を一瞬だけ覆い尽くす。 プ「……っ」 プレイヤーは片手を顔の前へ翳した。 そして、もう片方の手を上げる。 プ「ちょ、カット、待って! ちょっと待って!!」 次の瞬間。 その場にしゃがみ込んだ。 サ「…………」 サンズは無言で見下ろす。 サ「…………」 プ「…………」 サ「……」 どうやら、シンプルに砂が目に入ったらしい。 サンズは小さく息を吐く。 サ「……“ボーン”としてるから、そうなるんだぜ?」 プ「君のギャグは求めてない!!!!」 砂漠に、悲痛な叫びが響き渡った。 その後、プレイヤーは数分間ずっと悶えていた。 プ「目ぇ痛い!!」 サ「……おいおい、砂漠で砂が飛んでくるって聞いてねぇのか?」 プ「知ってるよ!! 知ってるけど実際に入るとは思わないじゃん!!」 サ「……」 プ「なんでそんな『やれやれ』みたいな顔してんの!?」 その日の撮影は、しばらく中断された。