ウイ「世界は美しい」 私の名前はバター! 私立エシュールの魔法学校に通う学生! 今日も学校が終わって、獣人の森への道を歩いていた時... 「あれ?これはなんだろう!」 道端に何かがあったんです! 近づいてみたら、そこに教主様が使っているものとよく似た銃が落ちていたんです! さらに、その銃が「私を手に取れ」って言ってるような気がして... つい触っちゃいました! そうしたら、瞬時にこの銃の使い方を理解できたんです!不思議ですよね! えーと、つまり...この銃は対象の顔と名前を思い浮かべながら撃つと、その対象の心臓の前にワープして必ず対象を週末農場送りに出来るんです! さらに、弾丸が心臓を貫く時間は遅らせたりもできるみたいです! 初めは「コミーのいたずらかな?」なんて思いましたよ! でも、そこにちょうど女王様が通りかかったので、試しに撃ってみました! そしたら...女王様が声も出さずに倒れちゃったんです! でも、そのすぐ後に起き上がって、何が起こったのが分からない、という感情と恐怖が入り交じったような表情で去っていきました! 「女王様は週末農場を体験してきたのかな?」 多分、女王様が週末農場を体験するに留まったのは私が撃つ時に「今のは威嚇だよ」と強く念じたからだと思います! とにかく...私はこの銃の性能を見て決意しました。 「このエーリアスにいる惰弱なやつらを一網打尽にして...トリッカルをサービス終了させて、新世界を創造してみせる!」って! クソっす…あの女… 英雄だの主人公だの吠えてた獣人が…私服パス…あれ…コレクションを横取りするつもりだったっすね… エピカ…相当卑しいっす… あんたは本当に優秀な使徒っす スキルの火力も高くて…主役のイベントも人気で… 私もあんたみたいに強くなれたらいいな…とか思ってたっす… エピカ…今あんたがどんな顔してるのか分からないっすけど、本当にクソ野郎っす おそらく…エーリアス史上こんなにコレクションを横取りしようとした女はいないっす… 消さなきゃ…あんたはこの世にいてはいけないっす 一体何を考えていたっすか?本当に気持ち悪いっす… 教主にその格好の意味を訊かれた時のあの面構えを思い出すだけで…キレそうっす… この泥棒馬が 私が今からガトリング吹き矢で毒を8スタックさせてやるっす 教主スケアクロウバトル 教主スケアクロウバトルとは使徒による教主の案山子遊戯である 教主を再現した案山子を持ち寄りその再現度を競う 既に踏破された後の世界樹地下で行われるそれはメタ的な意味で教主自身の侵入を防ぐ事にも繋がっていた ランカーとして知られるマヨ等は遺物(この場合は教主の私物)を最初つけていたが再現度つってんのにマジモンを組み込むなと出禁になり逆に彼を良く知る者は敢えて服装や靴を汚すという通好みの改造も施す しかし最近では現筆頭弟子ピコラによる理想の師匠様 クロエによる教主ぬいぐるみ化等も一部の性癖に刺さっている 今日はランカーであるフリックルとエレナの試合が行われていた 魔法と機構による案山子のリモート操作 音声まで乗せた教主同士の殴り合いやがてチャンバラへと進みやがて絡み合いへと移った辺りでストップがかかったという はじめに代表はEPID GAMESとROLL THE CHESSとを創造された。 ROLL THE CHESSは形なく、むなしく、やみが淵のおもてにあり、代表の家が火のおもてをおおっていた。 代表は「TRICKCALあれ」と言われた。するとTRICKCALがあった。 代表はそのTRICKCALを見て、良しとされた。悪鬼たちはそれを良しとせず豊富な語彙で罵倒した。 代表はTRICKCALをベータ版と名づけ、やっぱ今の無しとされた。1年となり、また2年となった。第一日である。 代表はまた言われた、「銀行の間に抵当権があって、私と家とを分けよ」。そのようになった。 代表は抵当権を賭けて、TRICKCALの下のThe TRICKCALとTRICKCALの上のTRICKCAL:REVIVEとを分けられた。 代表はそのTRICKCAL:REVIVEを正式版と名づけられた。1周年となり、また2周年となった。第二日である。 はじめに代表は巫女ゴブリンを創造された。 ウケは悪く、むなしく、すぐに虚空に消えていった。1日目は無かったことになった。 次に代表は「もちほっぺあれ」と言われた。するとトリッカル・もちもちほっぺ大作戦があった。 代表は桃色のほっぺたを見て、良しとされた。 この世界はエーリアスと名づけられ、世界は夕となり、また朝となった。第一日である。 残りの数日間はほっぺたをひっぱったり王国が爆発したりまあ、そんなもんかくらいの雰囲気で過ごし、やがて本当に!エルダインがランダム排出された。第七日の事である。 こうして天と地と、その万象とが完成した。 EPIC GAMESは第七日にその作業を終えられた。すなわち、年末年始の休みである。除ワ夜の鐘や春の海を聴いて過ごす安息の日々である。 次の日、スピキがやってきた。第八日である。2026年もよろしくお願いします…
教主は今日も判子を押す 教団のデスクで判子を押す ネルは寝込んでいた…度重なる幽霊の悪戯により混乱に陥る妖精王国の後始末に追われ、体調にまで影響が出ていた、その寝顔には苦悶の表情が浮かぶ 「変身!」 教主は頭にショートケーキを被り、教団を出る 夜中の幽霊の沼の静寂をドアを破る音が引き裂く、シェイディの家だ 「な…何よアンタ!?」 教主は何も答えなかった、シェイディが鎌を手に取るより疾く振り下ろされた一発ピコピコハンマーが彼女の頭を歪ませた 「シェイディ様!?一体何が…」 騒ぎを聞き付けたエスピーだが、目の前の光景に言葉を失う… 「ケーキの…お化け…」 言い終える間もなく、側頭部を穿たれ壁に打ち付けられたその体は、力なく横たわった アリスの家のドアを蹴破り、教主は辺りを見回す…机の下に頭を覆い震える影がひとつ、教主は躊躇いなく腕を振るい、カードが舞い散る 翌日、幽霊達が妖精王国に謝罪に訪れた…だがその瞳は虚ろで、意志のようなものを感じなかった 怪訝そうに見つめるネルの頭に手を置き、教主は今日も仕事に取り掛かる 教主は今日も判子を押す 教団のデスクで判子を押す その日々に終わりはない 教主は今日も判子を押す 陽の当たらないデスクで判子を押す ベリティエンへの輸出品目録に目を通していると、控えめなノックの音が部屋に響く 魔女の二番手フリックル、訪ねてきた彼女はどこか覇気がなく、やつれていた 「あなた…ちょっといいかしら、『頼み事』があるの…」 導かれた先には、魔女の近衛兵達が神妙な面持ちで佇んでいた、そしてその視線の先には─ 「チュッチュッ…んまんま…えへへ、おいちい!」 そこには、普段からは考えられない姿で棒付き飴に舌鼓を打つベリータが寝転がっていた 公務の折、転んで柱に頭を打ち付けた彼女は起き上がると幼児退行していたそうだ…恐らく普段のストレスと深層心理でのエルフィンへの憧憬が原因だろう 「教主…お願い、ベリータ様を…!」 「変身!」 教主が頭にショートケーキを被る時、それは自らの心を殺し目的を全うする決意を固めた時なのだ 茨の魔女の悲痛な声と、ピコハンを振るう音が重なった 「おかえり教主ー!どこ行ってたの?お土産は?」 駆け寄ってきたエルフィンに教主はただ、寂しげな笑顔を向けるだけだった 教主は今日も判子を押す 陽の当たらないデスクで判子を押す その日々に終わりはない 教主は今日も判子を押す 薄暗い部屋で判子を押す 教主はモナティーマートで蛍光灯の交換に勤しんでいた 「助かったぞ教主よ!脚立が壊れたからどうしようかと…」 替えの蛍光灯を手にした傍らのシオンが賛辞を贈る、その声音は安堵しきっていた 「そなたのように皆がもう少し優しければいいのに…」 どこか疲れた笑みを浮かべるシオンのいじらしさに思わず撫でようと手が伸び─ 「…何してるんですか」 ローネだ、手に持ったデータパッドを見る限り人物評調査にでも来たのだろう 「ふーん…お仕事サボって楽しそうですね…教主さんと仲良くしちゃってさ…そうだ!これを盛って市庁舎にシオンさんの人物評を投げちゃお!そしたらボーナスで月末はトンカツだぁ!」 ローネは意気揚々と店を後にする、その悪意を含んだ足取りは軽かった 「ぁ…待っ…ど、どうしよう教主…このままだと我はまた…」 涙ぐみながら怯えるシオンの頭に手をやり、タイムカードを押してくるよう促し教主は残りの作業に取り掛かった 「変身!」 頭にショートケーキを被った教主は、端末を手に自室を後にする 「さーてと…このくらい悪評を付けて報告して…ついでにコンビニの評判も…あれ?」 突如、ローネのパソコンにウィンドウが割り込みショートケーキの頭をした怪人の姿が映し出される、程なくして画面を膨大なテキストデータが覆い始めた 「これはお前が『イパスータスマ』として流布した悪評や中傷だ…お前の市民データは私が掌握した」 標示されたテキストが次々にクレヨンを模したカーソルで斜線を引かれていく 「情報は、この都市では生きていくのに必要不可欠だ、これを握られることがどういう事かお前にはわかるだろう」 「お前に手は出さない…だが、お前の情報は全て管理しコントロールする」 イントラネットのアカウントはおろか、市民権をも完全に奪われた事を突き付けられたローネは、ただ呆然と青白い光を放つディスプレイを見つめていた 次の日、教主はモナティーマートに姿を現すことはなかった 教主は今日も判子を押す 薄暗い部屋で判子を押す その日々に終わりはない ↓こわい https://wikiwiki.jp/honmono/怪文書