昔の白夜は、普通の子だった。 友達もいた。 大切な人もいた。 でもある日、 白夜の住んでいた地区で 「影喰い事件」 と呼ばれる連続失踪事件が起きる。 人が消える。 また消える。 また消える。 けれど、 誰も騒がなかった。 まるで最初から存在しなかったみたいに。 白夜は恐ろしくなった。 だから消えた人たちの名前を ノートに書き続けた。 忘れないために。 しかし、 ある日気付いた。 ノートの名前が増えている。 自分の字で。 書いた覚えもない名前が。 そして最後のページには こう書かれていた。 「次はオマエ」 その日から、 白夜の影は勝手に動くようになった。 誰もいないはずの場所から声がする。 影の中に誰かが立っている。 眠るたびに知らない記憶を見る。 やがて白夜は理解した。 消えた人たちは、 死んだんじゃない。 影の中にいる。 今でも白夜は時々、 誰もいない場所に向かって話す。 「今日は静かだな。」 「そうか、まだそこにいるのか。」 周りから見れば独り言。 でも白夜には聞こえている。 あの日消えた人たちの声が。 ■現在 普段は穏やかで落ち着いている。 だけど時々、 誰もいない場所を見つめながら 不気味に微笑む。 「安心しろよ。」 「誰も忘れてない。」 「オレが全部覚えてるから。」
名前:白夜 神っぽいな/ピノキオピー 追記:設定考えた