アースリーさんのおはなし ___________ 「すきです」 そう言ってくれたヒトがいた 。 でも僕はそのヒトのこと 、よくわからなかった 。 ただ隣の病室にいただけで 。 話したこともあまりないし 、強いて言えば 、ご飯を貰いに行くときくらい ? でも 、キミの必死そうな顔を見てたら 、断れなくなっちゃった 。 「わかった」 って言って 、その日の会話は終わった 。 正直 、僕は友情と愛情がわからない 。 どちらも好きなことに変わりはないのに 、どうして区別するの ? 付き合う ?ことになって1ヶ月経った 。 キミは一緒にご飯を食べに来てくれたり 、よく遊びにも来てくれた 。 でも 、ある日キミに呼び出された 。 大事な話があるって 。 「他の人に告白されたの 。」 だって 。僕はいいと思った 。 愛情と友情の区別がつかない僕なんかより 、よっぽどいいと思ったから 。 「そうなの ?」 「ねぇ 、嫉妬しないの ?」 「嫉妬 ?」 「俺は君の恋人だよ ?他の人に取られてもいいの ?」 僕はキミを友達としてみていたから 。 恋人としてはキミのことを見られなかった 。 そう伝えた 。 そしたらキミは泣き出してしまった 。 聞こえたのか知らないけど 、メディカルスタッフが駆けつけて 、キミを病室に連れて行った 。 僕は何をしたのかマイドさんに聞かれた 。 何もしてないと 、そう答えてしまった 。 数日後 、キミに出会った 。 廊下を歩いてたら偶然キミを見つけてしまった 。 「大丈夫だった ?」 そう聞いたら 、キミは僕に襲いかかってきた 。 僕に馬乗りになって 、キミは僕の首を絞めた 。 息ができない 。苦しい 。 必死で抵抗した 。ごめんなさいもたくさん言った 。 「ごめ 、ごめん 、ぁ" 、なさ 、ぅ?」 たすけて 。たすけて 。しんじゃう 。 頭がチカチカして 、意識が飛びそうになる瞬間に 、キミはセンチネルスタッフに引き剥がされた 。 そうして 、キミは閉鎖病棟に連れて行かれた 。 一方 、僕は呼吸を整えるのに精一杯で 、うまく起き上がることができなかった 。 今でもなぜキミが怒ってしまったのか 。 それがよくわからなかった 。 次会ったらごめんなさい言わなくちゃ 。
「おなじじゃないの?」