アールのこと アールは私の幼馴染だった。 少し気持ちを寄せていた。 明るくて、馴染みやすくて…… そして、何より、友達が多かった。 それが憧れだった。すぐ友達になれそうで。 そして、声を掛けた。 すぐ応じてくれ、親友になった。話すことは面白く、 自然と人が集まった。 それは嬉しくて、集まる子に声をかけた。 「この子、面白いよね。」 「この子のことなら、すごく喋れるよ。」 と、そうしたら、友達は一気に増えた。 けれど、それはアールのおかげだった。 一緒に話すことが楽しいと知った。 だが、三年前、アールは消えてしまった。 悲しそうな顔をしていた。 それが悲しくて、また、 いつもの静けさに包まれて、恥ずかしがり屋になった。 名前もわすれ、学校にも行かなくなった。 行きたくなくなってしまった。 アールがいたのだから行けたんだ。 でもでもでもでも 私は戻った 家に閉じこもって悪意ただ寄せ アールがピンポンと押してくるのを待って。 でも一生来ないことに気がついた。 それならいっそ それならいっそ 自殺を自殺を しようじゃないか。 マンションの屋上に上がる前、誰かに声をかけられた。 「自殺をするの?勿体無いじゃん。そんな“破損”しちゃったら。意味無いよねぇ?じゃ、こっちきな?最高の罰をあげてあげる」 私はその人に吸い込まれる様に着いていった。 それを機に、リクという人に出会った。 アールだと思った。 嬉しかった。 アールと口に出した時、君は驚いたよね。 君は少し驚いて、にこりと笑ったよね。 それから、こうも言ったよね。 「アールっていう人が、誰かはわからないけれど、君に手を貸せたら、本能かな」 私は嬉しかったよ。 君がそう言ってくれるから。 「ありがとう。リクさん……!」 素直にそう言えたのは、すごく久しぶりだったな