REBENGTALE 序章 大昔、地上はモンスターの国だった。しかし新しい人間と言う種族が誕生すると、モンスターは地下に追いやられた。モンスターは人間より圧倒的に強く、人間に劣っていることなどほぼなかった。だが人間は、モンスターに唯一勝る数と言う力でモンスターを制圧したという。 それから時が過ぎ、それぞれの種族は発達した。特にモンスターは魔力という不思議な力を手に入れた。 一章 数年前、自分は地下に迷い込んでしまった。地下は夥しい敵意に満ちていた。襲って来る敵も来ない敵も出口を探しながら片っ端から倒していった。全ての敵が弱ければいいのだが、ちょこちょこ強敵が現れる。幸い地下には都市があったため、地下にいた約二か月の間はそこから色々な物を盗んで生きていた。だが出口は全く見つからなかった。そんな時「⁇?」に出会した。いままでの敵と同じように攻撃を仕掛けたが完膚なきまでに倒された。あの時の記憶はない。覚えているのは自分では絶対に勝てないであろう強敵に打ち負かされたということだけ。気がついたら晴れ渡った草原に傷だらけの状態で横たわっていた。 二章 それからリベンジを果たすためにさまざまな情報を得た。すると、あの時自分を打ち負かしたのが「サンズ」というやつだという仮説が浮かんだ。そしてサンズの出来る限り正確な強さや戦い方などの情報を調べ、血の滲むような猛特訓をした。ある日、特訓中に左手を失った。利き手だった。銃を右手で撃てるよう練習した。500m離れた空き缶に命中させられるまでになった。 三章 数年後、リベンジを望んであの晴れ渡った草原に行った。しかしあの時とは違っていた。暗黒の雷雲が大空を埋め尽くし、土砂降りの中、稲妻と突風が大きな音を立てていた。だがそんな中でも自分はゆっくりと目を閉じた。リベンジを望んで... 目を開けたらすでにそこは地下の奥深くだった。やはり敵意を感じる。愛用している銃に手をかけ、セーフティーを解除した。そこから、敵を倒しながらさらに深いほうに向かった。しばらくすると、大きな扉が見えた。扉の向こう側に何があるかはわからない。思い切って開けるとそこには終わりが見えない、とてつもなく長い通路があった。ひたすら進んだ。一度振り返ったらどっちに進んでたかわからなくなりそうだ。すると、後ろに嫌な気配を感じた。振り返るとだれかがいた。「だれだ?」 四章 闘いが始まった。自分は魂になり、攻撃をかわしながら銃を撃つ。相手は弾の軌道をそらしながら、骨を出し、槍を撃ち自分を操りながらレーザー砲を連射する。部下を召喚し、使える限りの技を巧みに使っていく。疲れていく自分と比べて、相手は更に元気になっていく様な気がする。こちらの絶望を感じ取ったのか相手がにんまりと笑い、攻撃を仕掛けてきた。攻撃の威力も正確さも圧倒的にサンズよりも強い。自分の力はこんなものか、猛特訓はなんのためだったのか。自分に言い聞かせた。果たせないリベンジはない!永遠の敵などいない! ???を睨みつけた。「俺に勝てると思ってんのか?ハハハ!めでたいやつだ!」???の言葉を無視して集中する。???の究極の攻撃ーー。避けきった。多少食らったがほぼ全部。今の攻撃でやつは疲れている。攻撃をしろ。自分に言い聞かせる。ついに弾が当たった。???が血を流し、闇の中に消滅した。 五章 ???とのリベンジ戦に勝ち、一息ついたところ消えていなかった?????の頭が行く手を塞いだ。今までの猛特訓が報われて、完全に油断していた自分は、?????がまだ死んでいないのに気づいていなかった。?????は向き合って、目から光線を発射した。激烈なる赤い光線だった。あっとおもった瞬間、自分は死んだ。 六章 ここはどこだろう。自分は死んだはずだ。自分はさっき気がついた。晴れ渡った草原にいた。あの草原かと思ったが、よく見ると木が何本か生えていたり、川が流れていたり、湖があったりとたくさんの異変があった。とにかく、ここに寝ていては何もできない。何もわからない。???との戦いで疲れ果てた身体を起こし、重い足を踏み出した。 ずっと歩いていくと、大きな門が見えた。その側面には高い塀が続いていた。門を超えた風景は一変していた。巨大な城下町があった。とりあえず探検していると、見知らぬお爺さんに話しかけられた。「おめぇさん新入りかい?なんも知らないでしょ。立ち話もなんだからあそこに座って話そうや。」 七章 いろいろ聞かせてもらった。どうやらここは黄泉の国で死んだら来るらしい。更にここはまったく体力を消費しないらしい。だが回復もしない。たしかに???との戦いからは数日経っているのに、まったく疲れがとれていない。向こうにはもう戻れないのかと聞くと、戻れないと帰って来た。だが戻る方法はあるらしい。噂だが城の中心部にはケツイという物があり、現世界へ帰れる。このお爺さんも昔は探していたそうだ。お爺さんとはお礼を言って別れた。 まいった事に、城への侵入方法がわからない。超厳重なセキュリティが仕掛けてあった。一生懸命考えていると、ふと目の前を通り過ぎた、税を大量に積んだ馬車が目に入った。閃いた。 八章 今は城の倉庫の中にいる。作戦が成功した。馬車の荷物の中に紛れ込み、城の倉庫に入れられて、そこから中心部へ行く。あとは中心部へ行くだけだ。倉庫から抜け出て、バレないようこっそりと奥へ行く。銃はいつでも撃てる状態だ。 そろそろ中心部だ。だが、中心部へ行くにはこの通路を通らなければならない。30mくらいの長さがあり、隠れる場所もまったくない。それに、10人ほどの見張りがいる。戦ったところで、敗北は見えている。通路を覗いていると、1人の見張りと目があった。しまった、何をやっているんだ。城中に警報が鳴り響く。逃げようと思ったが、ときすでに遅し。挟まれた。敵はおよそ40人。更に兵は集まる。ここで終わるなんてごめんだ。乱射した。中心部側の兵が、倒れる。走った。扉を開けて、中に入った。とほぼ同時に、弾が肩を貫通した。血が吹き出る。扉を閉めた。辺りを見回すと地下への梯子があった。降りた先に部屋があった。苔だらけで古びているがこれだけは神秘的な輝きを放っていた。この輝きは…。あの時と同じ輝きだった。自分が左腕を失ったあの事件のときと。思い出している暇はない。お爺さんに心の中でお礼を言った。上の兵は1人ずつ梯子を伝って降りて来ている。鳴り響く警報の中、一息ついて、ケツイにそっと触れた。 九章 ケツイに吸い込まれた。しかしあの輝き…。信じられないほど似ていた。あいつとの約束の印に。 2年前、ここは森の中。今日も自分は猛特訓に励んでいた。この日、自分は左腕を失うのだがそんなことは夢にも思っていなかった。隣でひたすら的に向けて銃を撃っているのは、アスラ。ここで修行を始めたとき、偶然知り合って今ではともに修行をしている。実はアスラも数年前、地下に迷い込み、いきなり???に出くわして、ボコボコにされた人だった。彼もリベンジを望んでいるらしい。同じ経験をしたもの同士仲良くやっていたのだが、いきなり森の奥の方から大きな物音がして鳥たちが甲高い声を上げながら、飛び立った。当然我々はそこに向かったのだが、そこにいたのは、この世のものとは思えないモンスターだった。あたりは火の海になり放っておけば、この世界は終わるだろう。闘うことを決めた。激しい闘いとなった。この闘いでアスラは命を落とし、自分は左腕を失うこととなった。この闘いではなんとか勝ち、世界を守ることはできた。アスラは目の光が薄れていく中、自分にリベンジを果たすと約束してほしいと言った。そして光り輝くものを作り出し、自分の胸の中に押し込んだ。と同時に息絶えた。 十章 ケツイ。生き返った。?????は不思議そうに、驚いたようにこちらを見ている。攻撃!守られた。当然か、攻撃を今まで守ってきていた いわばディフェンスの要だ。何かを言っている。あれは、???の魂! ?????は魂を吸収すると姿が変わった。燃えるような赤い目がこちらを睨みつけ、大きな手が震えた。もはや闘う理由はない。だがこいつを倒さないとリベンジを果たしたことにはならない気がしていた。二度目の攻撃。当然守られる。敵のターン、???とは比べ物にならない威力。それに自分は???との闘いでの披露を全く回復していなかった。銃がまともに握れない。これではまずい。すると胸の奥から力が漲ってきた。アスラが押し込んだ約束の印。体中の疲れが薄くなり、気分が少し良くなった。まだ自分は全然闘える気がした。しっかりと向き直り、銃を撃つ。?????はそれを守る。激しい攻防となった。???を吸収した?????の力は異常だ。???の攻撃を強化させて繰り出してくる。だがこちらの約束の力はそれをついにぶち破った。攻撃が当たった。?????はうめき声を上げ、のたうち回ったが、もう形を維持することさえもできないようだ。絶叫の中、?????は闇に吸い込まれた。 十一章 これで約束を果たせた。約束の印が輝きを増し、解放されるように胸から飛び出た。そして徐々に輝きを失っていき、跡形もなく消えた。疲れで意識が遠のく。目が覚めたら、晴れ渡った草原で眠っていた。まだ少し重い体を起こして立ち上がり、家の方向へ歩き出していった。
AU 原作 @YUDUKI-MINATO