そう、遥か昔ライトと言う名の一人の天使がいた。 ライトにはカイトと言う親友がいた。 とても楽しい日々だった。 ただし、それはそう長くは続かなかった。 ライトは重い病気にかかってしまった。 堕天病、とても辛い病だ。 日光に当たることが出来ず、 少しでも当たってしまうと病が進行する。 やがてライトは親友のカイトにも会えなくなった。 ライトには生き別れの兄弟が居た。 レモンと言う天使だ。 二人は幼い頃に生き別れになった。 レモンが拐われてしまったのだ。 しかし二人には親がいなかった。 誰も信じない。 誰も助けてくれない。 誰もがライトを侮辱した。 どんなに努力しても、誰も探してくれなかった。 自分で探しても見つからない。 そんなところにある噂が耳に入った。 レモンは砂漠の国に拐われたと。 だが砂漠の国はここからとても遠く、 とてもライトがたどり着ける場所ではなかった。 ライトは諦めてしまった。 そのうち彼の記憶からは生き別れの兄弟のことなど、 完全に消えてしまった。 もう彼はレモンの事など覚えていなかった。 そうして日々が過ぎていった。 数年後彼はカイトに出会った。 気が合ったので二人は出会ってすぐに友だちになった。 そしてやがて親友となったのだ。 それから堕天病にかかるのはそう遠くなかった。 病にかかってから、彼は変わってしまった。 日の光に当たれないライトを心配したカイトが お見舞いに来てもライトは家に入れようとしなかった。 カイトは知らなかったが、 堕天病は伝染するのだ。 近づくと危険なのでライトは家に入れなかったのだ。 その事はカイトは知らないので、 何度もライトの家に来た。 カイトは、ライトが一度も家に入れてくれないので、 そのうちライトの家に来なくなっていった。 だがライトはカイトに会いたかった。 親友と会うことが出来ない辛い日々が続いた。 日光に当たらなくても、少しずつ病は進行していった。 もう治す方法は無い。 病は治らない。 どうせもう治らないのなら⋯ 最後に、最後に、親友に会いたい。 カイトに会いたい。 次第にそう思うようになった。 そしてついにライトは外に飛び出した。 そう、カイトに会うんだ。 そう思い家を出た。 カイトは一人で空を見上げていた。 その目は美しかったが、どこか寂しそうだった。 何かを失ったような、そんな気がした。 そう、彼の妹が旅に出てしまったのだ。 ピポと言う名の少女の天使だ。 カイトは悲しみに暮れていた。 ライトが声を掛けても気がつかない程に。 何度も声を掛けるとやっと気がついた。 振り向いた時の、 カイトの口は笑っていたが、 悲しそうな目は泣いていた。 そんな儚げな顔がこちらを見ていた。 ライトは見入ってしまった。 カイトは一瞬だが驚いた顔をした。 いつもの笑った顔が少し崩れた。 ライトは声を上げた。 また一緒に遊ぼう、そう言った。 カイトは静かに頷いた。 そして一緒に飛び始めた。 大きな洞窟の上に差し掛かったとき、 ライトの様子がおかしくなった。 容態が急変したのだ。 ライトは落ちてしまった。 深い、深い、洞窟の中に。 そして二度と帰って来なかった… 今も彼はカイトを探している。 あの時助けに来なかった古き親友を… カイトォ…ナンデェ…ナンデェ… ドウシテタスケテクレナカッタノォ… シンジテタノニィ… ズット…ズット…マッテタノニィ… アアァ…アイタイ…アイタイヨォ…
この画像がもう手遅れになってしまい、 自我が完全に消え去ったシャドラ。 彼は今も暴走している。 黒き瞳輝く時、永遠の病を予告するのだ。 天使、堕落し、魔物へと変貌する。 夢幻の悪夢、永遠に続く。 信じようが無駄だ、何も変わらない。 心が壊れる、体が壊れる。 明るい未来はもう無いよ。 7キーヲ押セ