拝啓、昔の俺へ。 俺は、友など居なく、独りぼっちな子供でした。 毎朝、窓から差し込む朝日が嫌いでした。 誰にも会いたくなくて、太陽を睨んでいました。 誰からも必要とされない、ただの影のような存在でした。 でも、ある日、俺を受け入れてくれる子が現れたんです。 …何だったかな、彼女の名前は。 そう……全てにおいて、天使のような子でした。 あたたかくて、優しくて、 俺には勿体ないくらいに、麗しい子。 俺を見ると、いつも穏やかな微笑みを浮かべてくれた。 「ずっと一緒だよ」 と言って、俺の手を繋いでくれた。 ずっと、彼女と一緒にいたかった。 彼女の幸福の定義さえ覆るほど綺麗な瞳に 全てを奪われてしまった。 彼女の全てが、愛おしい。 俺は気がつかない間に、 彼女に溺れていたみたいです。 __でも、いつからだったかな。 彼女は最近、元気がなくなっています。 俺の前では優しい笑顔を見せるけれど、俺には分かります。 俺の心が、ほんの少しだけ抉られました。 何日か経ってくると、彼女は段々と学校に来なくなってきました。 彼女がいない生活は、耐え難いものでした。 彼女のことが、心配でたまりませんでした。 帰ってきたら、俺に言ってくれるかな。 「ただいま」って。 その一言を聞くためにも、俺は待ってます。 数日後。 此処は、何処でしょうか。 目の前には、白い大きい箱の上に、大量の花がありました。 そして、その上に、 彼女の遺影がありました。 理解ができませんでした。 彼女は何も言わずに、俺の前から消えた。 「悲しい」という感情ですら湧かなかったのです。 ただ、「失望」という感情だけが残っていました。 もう、彼女の声は、彼女の笑顔は、彼女の優しさは 彼女の「ただいま」は もう二度と___ 「ずっと一緒」って、言ったのに。 俺は、全てがどうでもよくなりました。 ふと窓を見ると、 白い光に包まれた、翼の生えた天使が見えました。 その天使は、彼女にそっくりで…… __嗚呼、思い出しました。 彼女の名を。 窓にいた天使は、自身の手を俺に差し伸べてくれた。 俺は、その手を握っていました。 「___ありさ」 「今、そっち行くからね」 -end-
曲 IMAWANOKIWA/いよわ ほんまに小説書くの難しい